1200年余りを経た京の都には、歴史的な文化遺産と美しい自然、四季折々の風情に支えられた、多彩な生活と風俗があります。京都の文化はそれらを保存、発展させてきた人々の豊かな感性と技術の伝承のもとに、今日に至るまで脈々と息づいているといえます。昭和61年(1986)、京都府はこれらの京都文化を広く国の内外に紹介するとともに、永く後世に伝えていくため、京都在住、あるいは京都ゆかりの著名作家と、全国からの公募で選ばれた作家により絵画作品群「京の四季」を制作しました。本展は、京都府で実施された「京の四季」絵画制作事業のなかから、日本画、洋画の秀作およそ90点を選び、京都がみせる四季の細やかな表情を絵画をとおして紹介するものです。