太古から現在に至るまで、様々な「ボールゲーム」が、様々な国・地域・民族において行われてきましたが、「ボールを使って遊ぶ」という行為そのものは人類の共通文化といえるでしょう。
ひとつのボールがあるだけで、言葉の通じない人間同士の間にも「遊び」という良好なコミュニケーションが成立します。ボールと人間との関わりを問うことで、「スポーツとは何か」ということの一面が明らかになってくるでしょう。
本展では「ボールはなぜ丸いのか」「ボールと人間との関わり」「世界各国のボールゲーム」といった視点から、ボールの起源や歴史にまつわるエピソードや世界各地のさまざまなゲームや珍しいボールを紹介し、また、日本古来のボールゲームなどを取り上げるとともに、各種ボールゲームのボールが一堂に会し、来館者がじかに触れることによって質感や重量感を体感できるコーナーなども設け、ボールゲームにいろいろな角度から親しみ、楽しく理解してもらうことを目的とします。
この機会に、「見たこともないボール」、「見たことはあるけれども触ったことがないボール」を手に取ってみてはいかがでしょうか?