タイトル等
アジアの実験映像Part2
会場
愛知県文化情報センター
会期
2005-07-02~2005-07-10
休催日
7/4(月)
開催時間
上映スケジュールはご確認ください。
観覧料
1,000円(全会期通し、資料代実費相当)
主催者
愛知芸術文化センター企画事業実行委員会
概要
アジア各地で今、劇映画やドキュメンタリーなど、従来の枠組みでは捉え切れなくなった、新しい映像表現の動きが活発化しています。フランシス・F・コッポラが絶賛した『悪夢の香り』(1977年)でデビューし、日記映画的な手法の作風で知られるフィリピンのキドラット・タヒミックは、その先駆者的存在です。1990年代以降、デジタル・ビデオの普及と定着に伴ない、個人による映像製作が以前と比べ容易となりましたが、このことが映像メディアへの個々様々で多彩なアプローチを活発化させたといえるでしょう。この上映会は、愛知県美術館の企画展「アジアの潜在力―海と島が育んだ美術―」に併せて、東アジアの島嶼(とうしょ)部に位置する地域の作家たちの、近年の実験的な映像作品を特集します。

映画と美術のジャンルを行き来しつつ活躍する、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクンは、現代アートの最先端に立つ作家の一人です。カンボジア出身のリティー・パニュの『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』(2002年)は、ドキュメンタリーに再現という手法を大胆に導入し議論を呼びました。構造映画的な手法の『円のカド』(林健雄(ラム・キンホン)、香港、2002年)や、プライベート・ドキュメンタリーを究極的に追求した『ジーナのビデオ日記』(キム・ジナ、韓国、2002年)、ビデオによる映像エッセイ『塩素中毒』(陳凱欣(タン・カイシン)、シンガポール、2000年)も、それぞれユニークな手法が際立っています。韓国・チョンジュ国際映画祭が製作を委嘱したオムニバス『三人三色』(賈樟柯(ジャ・ジャンクー、中国)、ジョン・アコムフラー(イギリス)、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン、台湾)、 2001年)は、デジタル映像の可能性を追求する試みです。90年代以降の日本のビデオ作家、オブチカズオの作品にはタヒミック監督やアジアの人々との交流が、重要なモチーフとなっています。
自由で個性的な、様々な作品群と出会うこの機会に、ぜひ足をお運びください。
ホームページ
http://www.aac.pref.aichi.jp/
展覧会問合せ先
052-971-5511(代)
会場住所
〒461-8525
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内
交通案内
地下鉄東山線、名城線栄駅、名鉄瀬戸線栄町駅下車、オアシス21連絡通路経由徒歩3分
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内
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