当館では、さまざまな形で福島県出身または在住の注目すべき若手作家をご紹介してきましたが、本展はあるテーマのもとに、よりタイムリーにこれらの新しい創作活動を取り上げようというものです。今回は「物語」という視点から、県内外で活躍する鴻崎正武(1972生、福島市出身)、高橋克之(1967生、福島市出身)、小林浩(1967生、郡山市出身)の三人をご紹介します。古今東西のさまざまな物語空間を作品の中に取り込む鴻崎。複数の作品を連ねて物語を紡ぎ出す高橋。寡黙な人形たちによって物語を想起させる小林。三者三様、それぞれの「物語」ヘのアプローチを手がかりとして、今という時代を見つめなおします。