タイトル等
自然への眼差し オーストリア現代美術展
会場
名古屋市美術館
会期
2005-05-27~2005-07-18
休催日
毎週月曜日、ただし7月18日(月・祝)は開館
開催時間
午前9時30分~午後5時、金曜日は午後8時まで
(入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般300(250)円、高大生200(150)円、小中生以下は無料。
( )内は30名以上の団体料金。
主催者
名古屋市美術館、エキスポ・オフィス・オーストリア
概要
芸術と自然は、人間の思考における二つの異なる、そして多くの場合相矛盾する原理です。自然が、根源であり、手付かずの存在であり、基本的な存在であり、またこれまでにも増して破壊の危惧が高まりつつある混沌とした、猛威を持った荒々しい存在である一方で、芸術は広い意味での文化であり、加工され、形を変えられ、生み出されたものであるとともに、人間に理解と分別を示唆する、混沌と秩序を意のままに手なずけ利用する存在です。にもかかわらず、この二つの相対するものは対話関係にあります。自然は、造形美術の最も古いテーマのひとつです。とはいえ、人間の支配下に置かれた自然は根本から変容し、その結果、芸術家や観察者の目線も変わりました。カスパー・ダーヴィッド・フリードリッヒ流のロマン主義はもはや一切存在しません。自然は、牧歌的な田園風景であれ、ビオトープであれ、計ることのできない猛威であれ、あるいは感情の記憶であれ、我々にとってのモデル、ひな型です。このような関係において、ヨーロッパと日本で伝統的に自然の受け入れ方が異なることを紹介することが重要です。ヨーロッパでは野生のままの自然との融合を深く切望しているのに対し、生け花と盆栽の国では、自然は、人間が手を加え、また自然の現象を目的を持ってアレンジすることで、美しさを手に入れます。たとえば、禅の庭園では、自然は極めて小さな空間に圧縮されて抽象的に表現されます。桜の木が特別な場所にシステマチックに植えられるのは、桜の花に寄せる熱狂的な愛情が根底にあります。さらに、日本ではこれに建築ラッシュが加わり、本州では本来の自然のためのスペースが極めて少なくなっています。一方、これと180度対極にあるのが、オーストリアの広大な自然です。本展は愛・地球博の開催および2005年日本・EU市民交流年を記念する事業の一つであり、自然をテーマにした8組のオーストリア現代美術家の作品を紹介するものです。
ホームページ
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
展覧会問合せ先
名古屋市美術館Tel.052-212-0001
会場住所
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄2-17-25 [芸術と科学の杜・白川公園内]
交通案内
地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」下車、5番出口から南へ徒歩8分
地下鉄鶴舞線「大須観音」下車、2番出口から北へ徒歩7分
地下鉄名城線「矢場町」下車、4番出口から西へ徒歩10分
ホームページ
http://www.art-museum.city.nagoya.jp
愛知県名古屋市中区栄2-17-25 [芸術と科学の杜・白川公園内]
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