19世紀のフランスで活躍したバルビゾン派の偉大なる画家、ミレーとコローが亡くなって、今年で130年になります。
1855年頃から生涯のうちに銅板画を20点、石版画6点、ガラス版画2点、木版画2点を制作したミレー。ミレーの版画は、独特な力強い描線で描かれ、後にゴッホに多大な影響を及ぼします。コローは1853年から1874年の間に66点のガラス版画を制作しました。繊細で伸びやかな描線を活かした版画や逆光線の陰影を駆使した版画など、コローの特色を伺わせます。いずれも身近な場面を題材に描かれ、そこに画家の魂を見て取れるでしょう。
この節目となる年に、ミレーとコロー、そしてルソー、ドービニーらの未公開作品を含めた版画、素描約40点が一堂に会します。常設展示しているバルビゾン派、印象派の村内コレクションと併せて展示いたします。