滋賀県立近代美術館では、平成17年2月26日(土)から4月3日(日)にかけて「-江戸絵画への熱いまなざし-インディアナポリス美術館名品展」を開催いたします。日本美術のコレクションで名高い、アメリカ合衆国に位置する同館の名品を紹介いたします。
インディアナポリス市は、アメリカ合衆国中央部にある商工都市で、アメリカの物流の要ともいわれています。その郊外にあるインディアナポリス美術館は約120年前に設立され、コレクションはギリシア・ローマ美術から現代美術まで、幅広い分野に及んでいます。
特に日本美術の収集活動において全米でもよく知られており、近年でも優れた日本の近世絵画をまとめて購入したことで大きな話題を呼びました。現在、同館の日本絵画のコレクションは、江戸時代のほぼすべての有力流派の代表作を含み、日本の近世絵画の流れを包括的に紹介することのできる全米でも稀有なものとなりました。
この展覧会では、宗達(そうたつ)や曾我(そが)から、蕭白(しょうはく)、狩野探幽(かのうたんゆう)、岸駒(がんく)、森狙仙(もりそせん)、鈴木其一(すずききいつ)、山本梅逸(やまもとばいいつ)、幕末の河鍋暁斎(かわなべきょうさい)に至るまで著名な画家たちの、襖絵、屏風絵、軸などの作品を中心に、日本絵画の名品を展示します。
本展で紹介される73件の作品は、いずれも門外不出であった名品ぞろいであり、アメリカにおける日本絵画紹介の熱心な取り組みがみてとれ、本展が日米の文化交流を象徴するにふさわしい展覧会となることが期待されます。皆様お誘いあわせの上、ぜひご観覧ください。