1945年3月10日未明。東東京を襲った空襲によって、下町地区は炎上。壊滅した。10万人以上と言われる一晩の空襲での死者の多くは老人、女性、こども。戦闘員とはおよそかけはなれた人々だった。 ?奇跡的に焼け残った建築物のひとつがギャラリー・エフ。江戸時代に浅草に建てられた土蔵を改装したスペースである。 ?その後60年間、東京の空から降るものは雨だけになった。しかし、世界のあちこちで人々の頭上に爆弾は降り続けている。 ?東京大空襲は、日本人が世界に発信すべき何かを、世界の人々と共有すべき何かを、私たちに教えてくれる。 ?今年、3月10日。ギャラリー・エフにて東京大空襲の被災者達の声と、舞踊家鈴木一琥が競演する一夜は、現代の日本人が知るべき何かを、私たちに見せてくれるはずだ。