タイトル等
サイト・グラフィックス風景写真の変貌展
SITE GRAPHICS
会場
川崎市市民ミュージアム
会期
2005-01-20~2005-04-10
休催日
月曜日(3/21は開館)、3/22
開催時間
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料
一般500円 学生300円
(65歳以上、中学生以下無料)
主催者
川崎市民ミュージアム
概要
日本の現代写真の展開のなかで、柴田敏雄や畠山直哉など風景の概念をうちやぶる作家たちが登場したのが90年代前後。日本の新たな風景写真として国際的にも注目されました。その後、90年代末に、野口里佳、横澤典など、風景に対する異質なアプローチが登場してきました。さらに、21世紀に入って、デジタル革命が写真メディアにも深く浸透し、新たな感覚の風景作品が登場してきています。ここでは、その特徴を、「サイト」(特別な意味性やイメージを奪われた場)に関する「グラフィックス」(描写)であると仮に想定して、そこに見えてくる写真表現の可能性と広がりを社会的・美術的なコンテクストも含めて検証する場にしたいと思います。

「サイト・グラフィックス」という聞き慣れない言葉について説明しておきましょう。これは、風景における「場」の新たな側面を指し示そうというひとつの造語です。ベルリンの壁崩壊以降の社会状況、そしてデジタルネットワークの進展は、現実において黙示録的な歴史性の概念を解消してしまいました。それによって、歴史性に結びついた「場所」の概念も大きく揺さぶられ、そこに歴史性から脱却した「場所」の概念が生まれてきました。フランスの哲学者、ボードリヤールの言葉をなぞるならば、歴史的な意味をはぎ取られた「中性的で無差別的な」場とさしあたって仮定できるかもしれません。日本の現代の風景表現において静かに、しかし確実に進行しつつある現象は、ここに生まれつつある新たな「場所」の概念と密接に結びついています。こうした新たな場所概念を思い起こさせる写真に対して、手垢の付いた「風景写真」(ランド・スケープ)ではなく、中性的な「場」の意味をもつ「サイト」(Site)と「描く」という意味の「グラフィックス」(Graphics)を組合わせた「サイト・グラフィックス」という言葉を、風景表現の新たな質をより明確にできるのではないかという希望とともに適用してみたいと思います。

写真表現の新たな可能性を、ご高覧ください。
ホームページ
http://www.kawasaki-museum.jp/
展覧会問合せ先
044-754-4500
会場住所
〒211-0052
神奈川県川崎市中原区等々力1-2
交通案内
武蔵小杉駅 (JR 南武線・横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線・目黒線)から バスで約10分
○ 北口 1番乗り場から 川崎市バス
[杉40] 市民ミュージアム行 終点下車
[杉40] 中原駅行 「市民ミュージアム前」下車すぐ
[溝05] 溝口駅前行 「市民ミュージアム前」下車すぐ
○ 南口「東横線小杉駅」バス停から 東急バス
[川33] 市民ミュージアム行 終点下車
○ 横須賀線口 2番乗り場から 東急バス ※土曜・休日のみ
[杉05] 市民ミュージアム行 終点下車

溝の口駅 (JR 南武線、東急 田園都市線・大井町線)から バスで約20分
○ 北口 3番乗り場から 川﨑市バス
[溝05] 小杉駅行 「市民ミュージアム前」下車 徒歩すぐ
○ 北口 5番乗り場から 東急バス
[溝02] 小杉駅行 「市営等々力グランド入口」下車 徒歩8分

川崎駅(JR)から バスで約40分
○ 西口 北バスターミナル 82番乗り場から 東急バス
[川33] 市民ミュージアム行 終点下車

※当館に専用駐車場はありません。お車でお越しの方は等々力緑地公園内駐車場(有料)をご利用ください。
駐車場ご利用の割引等はございません。
ホームページ
https://www.kawasaki-museum.jp/
神奈川県川崎市中原区等々力1-2
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