このたび、当館・副館長の内藤陽介が『切手と戦争:もうひとうつの昭和戦史』(新潮新書)を刊行したのにあわせ、㈱新潮社との共催で「切手と戦争」展を開催いたします。
展示は世界各地で展示され、高い評価を得ている内藤代表作Japan and the 15 years’War1931-1945を中心に構成するもので、現存1点ないしは数点という貴重な資料も数多く含まれており、我々の生活に身近な切手や郵便物を通じて、戦争の時代をリアルに再構築した歴史絵巻が展開されます。昭和の戦争に対する関心は、最近再び高まっているように思われます。そうしたなかで、今回の展示もまた、昭和の先史を異色の角度から切り取ったものとして広く社会的な関心を集めるものと思われます。