アール・ヌーボーを代表する芸術家、アルフォンス・ミュシャ(1860~1939)がデザインした「プラハ城切手」を特集する特別展示を開催いたします。1918年10月18日、オーストリア・ハンガリーの支配を経て、チェコスロバキア共和国が誕生しました。独立国の新しい切手の原画を作成したのが、祖国の画家アルフォンス・ミュシャでした。新政府から依頼を受けたミュシャは、自分の才能を祖国に役立てたいと、プラハ城を大きく描き、右手に小さく聖ミクラーシュ教会を配した切手のデザインを、無償で作成したのです。
今回は、その「プラハ城シリーズ」作成の過程をまとめた、世界でも最高水準の内容といわれる高久健一氏のコレクションや、ミュシャの生涯と作品を、切手や絵はがきなどでつづった山本暁夫氏のコレクション「ミュシャの世界」を展示します。切手を通じて、多角的にミュシャの魅力を味わっていただけることでしょう。(協力:日本テレビ放送網㈱、ミュシャ財団)