■このたび群馬県立近代美術館で開催する「『日本のわざと美』展―重要無形文化財とそれを支える人々―」は、文化庁との共催で、日本の伝統工芸の分野における「わざと美」の極みを紹介するものです。
■この展覧会の誇るべきところは、歴代すべての重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)および保持団体の代表的作品と、選定保存技術の関係資料が一堂に出品されることです。
■当然ながら、2004年に新認定された重要無形文化財保持者、重要無形文化財保持団体を含み、重要無形文化財保持者(76件、のべ148人)の作品184点、重要無形文化財保持団体(14件、14団体)の作品23点、 工程見本3件、 選定保存技術21件の関係資料を紹介します。
■展示にあわせ、講演会、製作実演、作品解説会といったプログラムを用意します(下記関連事業参照)。鑑賞と理解のお役にたちます。
■本展で紹介する作品からは、わが国に受け継がれてきた誇るべきわざを、創作に見事に活かす優れた感性を読みとることができます。それと同時に、その造形をささえるものは、素材や道具を作り出すわざであることにも気づかされます。伝統工芸のもっとも美しい成果と、それを支える技術を一堂に紹介する本展覧会を通じ、文化財とその保護に対する関心が導かれ、県内の染織をはじめとする伝統工芸がさらなる発展をとげることを願っております。
【内容】
重要無形文化財保持者(76件、のべ148人)の作品184点、重要無形文化財保持団体(14件、14団体)の作品23点、 工程見本3件、選定保存技術21件の関係資料など。(染織作品は、原則として作品保護のため会期中展示替えを行う。)
【関連事業】
◎記念講演会
2005年1月22日(土)午後2時から約2時間/無料/申込不要
講師:竹内順一氏(東京藝術大学大学美術館長) 演題:「伝統と創造」
◎製作実演
2005年1月15日(土)・16日(日)午前10時~12時、午後1時~4時/無料/申込不要/柿右衛門製陶技術保存会
2005年1月29日(土)・30日(日)午前10時~12時、午後1時~4時/無料/申込不要/伊勢型紙技術保存会
◎学芸員による作品解説会
2005年1月15日(土)、1月26日(水)午後2時~3時/観覧料のみ/申込不要