ROVAサクソフォンカルテットは、1977年に結成して以来、現代音楽やフリージャズ、インプロビゼーションに刺激された作曲・演奏活動を行ってきました。ジャズをルーツとしながらも、根本的な概念にとらわれず、常に新しい音楽の新境地を拓いて来た彼らの自由でパワフルな演奏は、ジャズファンを始めとする多くの音楽愛好家に影響を与えました。
彼らが「レーダー」(Rader:Organizing the Invisible and the Unknown)と呼んでいる音楽作りの手法は、目に見えないメロディーの断片やリズム、或いはインスピレーションを受けた何か(=レーダーの目標物)が、まさに電波のように彼らの指し出す合図によってつながり、一つの音楽を生み出します。藤井郷子(pf)等と積極的に活動を行っているROVAは、名古屋での公演は今回が初めて。彼らの歴史をたどりながら、彼らの音楽観や音楽作りの手法について、彼ら自身に語っていただくほか、ミニライブを行います。