桃山時代の巨匠として狩野永徳とならび称される長谷川等伯。この画家に対する近年の関心の高まりと研究の進展にともない、作品の発見や再確認が相次いでいます。たとえば「松に鴉・柳に白鷺図屏風」や「竹に虎図屏風」(いずれも当館所蔵)は調査研究の結果、新たに等伯の作品とわかりました。また最近では、若き日の非常にめずらしい着色画である「四季花鳥図屏風」(個人蔵)が発見されました。
本展は、これらの作品を一堂に展示し、従来の評価にはない等伯に見いだされた新たな美を、発見や再確認の経緯をくわしく説明しながらご紹介します。