間島秀徳(1960-)は、茨城県かすみがうら市を拠点として、水をテーマに制作する画家です。1980年代後半から個展を中心に活動を続け、特に2000年代以降は、ギリシア語で「運動」「変化」を意味する「Kinesis(キネシス)」を作品のタイトルとしています。墨や絵の具を水の動きによって画面に定着させた作品は抽象的でありながらも、私たちの前にひとつの「風景」となって立ち現れます。
本展は、過去最大規模となる間島の回顧展です。初期作品から「Water Works」「Kinesis」シリーズ、そして最新作に至るまで、およそ40年にわたる画業を振り返ります。間島作品と響き合う五浦の景観とともに、館全体を使った展示をお楽しみください。