当館では開館以来、近代以降の水墨画を中心に日本画や工芸作品など日本美術の優品を収集してきました。その数は約700点にのぼります。本展では「対決!」をテーマとして、そんな当館の収蔵作品のなかから特にオススメの作品の魅力を、いつもとは少し違う切り口からご紹介します。作家たちは、あるときは従来の手法に倣(なら)ったり、またあるときは人とは違う表現を求めたりしながら、自分の表現を磨(みが)いてきました。本展ではそのような多様な魅力を、「対決!」というかたちで、楽しく比較・鑑賞します。“龍と虎”のように描かれた画題による「対決!」、東西日本画壇の巨匠の「対決!」、あるいは“金と銀”の画材「対決!」などなど・・・、いくつもの作品のフレッシュな競演を展示室でご覧いただきます。普段と違う表情から、当館収蔵品の魅力を新たに発見いただけたら幸いです。