タイトル等
画家と娘 岸田劉生〈麗子〉とともに
同時開催 大正・昭和初期の小樽の画家たち 画家と娘・画家と家族
会場
市立小樽美術館
1F 中村善策記念ホール
2F 企画展示室
会期
2022-07-16~2022-09-19
休催日
月曜日(7/18・9/19を除く)、7/19(火)・20(水)、8/12(金)
開催時間
9:30~17:00
(最終入館は16:30まで)
観覧料
一般900(720)円/高校生・市内高齢者450(360)円/中学生以下無料
※3階「一原有徳記念ホール」とあわてご覧いただけます。 ※( )内は20名以上の団体料金
主催者
市立小樽美術館
協賛・協力等
協賛:市立小樽美術館協力会
協力:公益財団法人 笠間日動美術館
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団/公益財団法人 花王芸術・科学財団/公益財団法人 野村財団
後援:北海度新聞小樽支社/小樽商工会議所/一般社団法人小樽観光協会/株式会社北海道画廊/なの花薬局
概要
大正から昭和初期にかけて、自由で開放的な時代の空気を背景に、日本の洋画界は海外から移入した新思潮の影響で多様な前衛的表現が生まれていました。
しかし、この時代に、新しい潮流とはむしろ逆行するように特異な作品を生み出したのが、岸田劉生(1891-1929)でした。劉生は17歳で黒田清輝に学んだ後、「白樺」同人との交流でゴッホやセザンヌの作品を知り、さらに美術史を遡ってデューラーなど北方ルネサンスの影響を受け、緻密な描写で神秘性を帯びた表現に至りました。娘・麗子が生まれてからは、数多くの麗子像を描き、鵠沼時代には、風景、静物、麗子、村娘お松など対象の存在を深く見つめる「内なる美」の探求へと進み、劉生芸術は一つの頂点に達しました。さらに、関東大震災後、京都に移住し、宋元画や南画、浮世絵に没頭し、東洋的感覚を自らの作品に反映させようと試み、38歳という短い生涯を閉じています。
一方、北海道では1916(大正5)年、札幌で開かれた第9回黒百合会展で、有島武郎が持参した岸田劉生作品に高い関心が寄せられ、三岸好太郎は多大な影響を受けました。1922(大正11)年劉生は、院展同人との交遊から、春陽会の創立に加わり新たな活動の場とします。そこには、小樽ゆかりの長谷川昇、山崎省三が創立に加わり、三浦鮮治・兼平英示兄弟が後に続きました。東洋画の手法や発想に立つ画風を有する春陽会においても、劉生は大きな位置を占めたことから、周囲に与えた影響ははかり知れず、小樽ゆかりの画家たちの、写実を基礎としながら、どこか東洋的な文人趣味の作風に、相通ずるものを感じます。
本展は、近代日本美術において最も高く評価される画家の一人、岸田劉生の≪麗子十六歳之像≫≪村娘之図≫など代表作に加え、麗子の姿が随所にちりばめられた装幀をはじめ、油彩、水彩、墨画、素描、版画作品等に関連資料などを含めた約50点により、劉生芸術をご紹介いたします。同時に、春陽会の草創期に関わりそれぞれの個性を開花させた、大正から昭和初期の小樽ゆかりの画家たちの作品を通じて、近代洋画の魅力にふれていただくものです。
イベント情報
アートレクチャー *観覧券が必要です
第1回「画家とモデル、画家と娘」
7月16日(土) 14:00~14:30 特別展示室内 山田菜月(市立小樽美術館学芸員)
第2回「かき残されたもの―岸田劉生の日記より」(中止)
※アートレクチャー第2回「かき残されたもの―岸田劉生の日記より」は、講師の体調不良により急遽中止させていただくこととなりました。
お申込みいただきました皆様には、多大なご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解とご了承賜りますようにお願い申し上げます。
8月7日(日) 14:00~14:30 特別展示室内 金澤聡美(公益財団法人似鳥文化財団小樽芸術村学芸員)
第3回「岸田劉生と白樺派―装幀画をめぐって」
8月20日(土) 14:00~15:00 研修室・特別展示室内 亀井志乃(市立小樽文学館長)
第4回「大正初期の小樽画壇」
9月3日(土) 14:00~14:30 特別展示室内 星田七重(市立小樽美術館主幹)

関連事業・観覧料相互割引
似鳥美術館にて岸田劉生作品展示中!
2022年7月16日(土)~9月19日(月・祝)
開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30まで)
会場:似鳥美術館3階(小樽市色内1-3-1 小樽芸術村)
料金:一般1500円、学生1000円、高校生700円、小中学生300円
市立小樽美術館
「岸田劉生〈麗子〉とともに」展のチケットご提示で2割引
小樽芸術村
〒047-0031 小樽市色内1-3-1(似鳥美術館)
tel.0134-31-1033 fax.0134-31-1035
ホームページ
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2022051500016/
会場住所
〒047-0031
北海道小樽市色内1-9-5
交通案内
○JR小樽駅から 徒歩でおよそ10分
(国道5号線を札幌方向へ進み、産業会館の交差点を海側方向へ左折。手宮線跡地及び日銀金融資料館の近くです)

○中央バス「本局前」バス停から 徒歩でおよそ5分
ホームページ
https://www.city.otaru.lg.jp/categories/bunya/shisetsu/bunka_kanko/bijyutsukan/
北海道小樽市色内1-9-5
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