井上文太は、画家の金子國義に師事した後、1998年から画家としての活動を開始しました。水墨による大作や、色彩豊かな Bunta's brushstrokes シリーズをはじめ、NHK連続人形劇「新・三銃士」「シャーロックホームズ」のキャラクターデザイン・美術監修を手がけるなど、画家としての視点でジャンルを問わず自由に活躍しています。
井上は、敬愛する葛飾北斎の画号「画狂人」(狂うほど絵を描く事が好き)を自らも名乗り、コロナ禍においては、仕事や携帯電話など全てをシャットダウンし、生命(いのち)を主軸とした作品をSNSで毎日発表し、作家ならではの Japanese style を世界へ発信してきました。本特集では、画狂人・井上文太の豊かなインスピレーションを感じさせる作品の中から、自然環境や生物多様性の保全をテーマとした「生命」シリーズ、当市が発行する歴史冊子やフリーペーパーに提供した挿絵原画など多彩な仕事を紹介します。また、鎌倉幕府で重要な地位を占めた三浦一族や、猿島の歴史を描いた新作も初披露します。