三溪記念館では、原三溪やゆかりの絵画・工芸品、園内にある重要文化財建造物・臨春閣の障壁画などの所蔵品を、定期的に展示替えを行いながら紹介しています。
三溪園は今年大正11(1922)年の全園完成からちょうど100周年の節目を迎えています。これにちなみ、今回は“古都へのあこがれ”をテーマに原三溪の三溪園造成に込めたイメージの一端を所蔵品から紹介します。
見どころは、2017年から実に5年ぶりの展示となる、重要文化財「木製多宝塔」。室町時代に作られたミニチュアの塔で三溪旧蔵の
名品です。また、三溪の支援を受けた画家の一人、牛田雞村による「三溪園全図」は100年前の完成したころの園内の様子を伝える貴重な作品です。