伊東深水(1898‐1972)は、東京の深川に生まれ、1911(明治44)年、鏑木清方に入門、1916(大正5)年、版元渡辺庄三郎の主唱する画家・彫師・摺師三者分業の「新版画」運動に参加しました。
深水は18歳の時の作である「対鏡」をはじめ、《新美人十二姿》などの美人画で人気を集めたほか、《近江八景の内》など風景画においても多くの優品を生みだしました。
2022年は、深水の没後50年にあたります。本展は、深水の「対鏡」をはじめ、美人画だけでなく風景画も展示します。没後50年の節目に、深水が表現した豊かな色の数々、時代を反映したリアルな女性像など、深水の木版画を広く知っていただく機会となるでしょう。