タイトル等
柳宗悦と朝鮮の工芸
陶磁器の美に導かれて
会場
日本民藝館
会期
2022-09-01~2022-11-23
休催日
□月曜休館(9/19、10/10は開館し、翌日休館)
開催時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
一般1,200円 大高生700円 中小生200円
主催者
日本民藝館
協賛・協力等
□後援・駐日韓国大使館 韓国文化院、国外所在文化財財団、朝日新聞社
概要
日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889-1961)は、朝鮮陶磁器との出会いを契機にして朝鮮時代(1392-1910)の工芸美に注目し、その透徹した審美眼によって優れた蒐集を成しました。そして、その美に触発されて数々の論考を著し、展覧会を通して朝鮮工芸の魅力を世に問い続けてきたのです。
柳は晩年に「かく朝鮮の器物を好きになったのは、私にとって種々生涯の方向を定める事にもなり、うたた感慨が深い」(「四十年の回想」1959年)と述懐しておりますが、柳は民衆の日常品のなかに驚くべき美の姿を見出し、それが契機となって後の民藝美論の思索へと深められていきました。
ちなみに柳が活動していた当時の朝鮮は、1910年の韓国合併によって日本の統治下におかれ、同化政策が強引に推し進められていました。しかし、柳はそのような時流に抗うように朝鮮民族の生み出した陶磁器や絵画、彫刻、建築などに独自の美と価値を見出し、朝鮮の人々に対しても深い親愛の情を寄せていったのです。そして、1919年3月1日に起きた民族独立の運動にも理解を示し、さらには民族固有の文化を守るためにペンを持って闘ったのでありました。
今年は、そんな柳の朝鮮文化に対する自らの敬愛の想いを披瀝した、最初の著書『朝鮮とその藝術』が刊行されて100年にあたります。美への喜びを通し「互いを認め合い、平和に生きる」ことを呼びかけたこの本の意義は、けっして色褪せるものではありません。
この節目の年に企画された本展では、当館の所蔵する朝鮮陶磁器を中心とする朝鮮時代の諸工芸品の中から優品約300点を選び、一堂に展覧します。暮らしを彩った陶磁器、絵画、木工品、石工品、金工品などに表れる、民族固有の独自の造形美と深い精神性とをご堪能ください。
イベント情報
本展を記念し、日本民藝館が所蔵する柳宗悦の朝鮮関連資料に関する展覧会とシンポジウムを、韓国文化院(東京都新宿区四谷4-4-10)において開催します。なお、本催事は国外所在文化財財団(韓国)の助成による研究成果を公開するものです。詳細はHPをご覧ください。
*シンポジウム:柳宗悦の心と眼-国外所在文化財財団助成による研究成果発表
2022年9月17日(土) 13:00-17:00 韓国文化院ハンマダンホール
ホームページ
https://mingeikan.or.jp/exhibition/special/?lang=ja
会場住所
〒153-0041
東京都目黒区駒場4-3-33
交通案内
電車をご利用の場合
・京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩7分
・小田急線「東北沢駅」南口から徒歩15分

バスをご利用の場合
※バスは本数が少ないためご利用の際はご注意ください。
・渋谷駅西口バス乗り場より
東急バス
渋55系統 代々木上原・東北沢経由幡ヶ谷折返所行き
「代々木上原」下車 徒歩8分

お車をご利用の場合
・駐車台数に限りがございますので(3台)、なるべく公共の交通機関をご利用願います。
・環状6号線(山手通り)の三叉交差点(東大裏門付近、ガソリンスタンド有り)を東北沢方面へ向かう道に入り、上原二丁目の信号機を左折、突き当たりを右折しますと間もなく右側にあるのが日本民藝館、左側が駐車場となっております。
・周辺道路が狭く一方通行のため、通行は中型バスまでが可能です。大型バスでお越しの際は事前にご連絡下さい。
ホームページ
https://www.mingeikan.or.jp/
東京都目黒区駒場4-3-33
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