インター+プレイ 展 遊ぶ、演じる、こだまする アートがつなぐ人とまち
十和田市現代美術館では、Arts Towada 十周年を記念した全3期にわたる企画展「インター+プレイ」を2020年より開催しています。
第3期では、映像作家の水尻自子と漆彫刻家の青木千絵の作品を展示します。水尻の作品は、鑑賞者の触感や痛覚を刺激し、まるで視覚で物に触れているような感覚を呼び起こします。本展では、ミュージシャンの本田ゆかが音楽を担当した新作を発表します。青木の作品は、身体をモチーフにし、体の内側に溜まった感情が外側の身体へと現れ、覆い尽くすような造形です。身体を覆う幾重にも重ねた漆の鏡面には、奥にのみこまれるような深みがあり、鑑賞者を作品の内側に惹き寄せます。
本展では、新作と旧作を組み合わせて展示します。第3期は、身体の内と外を越境し、他者と感覚を共有していく映像や彫刻作品が中心となります。美術館とまち、人と自然の関係から考え始めた相互作用(インタープレイ)という展覧会のテーマを身体感覚の領域にも広げていきます。また、第2期より引き続きトマス・サラセーノ、鈴木康広、目[mé]の作品を展示し、問題行動トリオによるパフォーマンスも開催します。