日本の美しい心、ふるさとの風景を描き続け、独自の世界を築き上げた素朴画家原田泰治氏。
多感な幼少期を自然豊かな伊賀良村[飯田市]で過ごした原田さんは、絵を描くのが好きなわんぱく少年に成長しました。
この時代に[広大な風景を見る鳥の目と、花のおしべまで見る虫の目を培った]と振り返ります。
高校を卒業後は、武蔵野美術大学の洋画科に入学します。志望は商業デザイン科だったものの、「いつか役に立つはずだ」という父の言葉を信じ、中学時代から描き始めた洋画を一年間学びました。
藤田さんの油彩画は、身近な日常の風景、昔ながらの街並みを題材に描かれ、この時期からすでに[ふるさと]へのまなざしを感じとることができます。
本展では原田さんが中学~大学時代を通じて描いた貴重な油彩画と共に青春時代に油絵をご指導いただいた小松秀雄先生の作品もあわせて展示いたします。