2020年より続く新型コロナウイルス感染拡大防止により、古川美術館及び分館爲三郎記念館では多くのイベント自粛が強いられました。爲三郎記念館の大きな魅力の一つでもありました流派を超えたお茶会もその一つです。爲三郎記念館で開催するお茶会は、所蔵品の中から季節に合ったものを取り合わせ、通常、展示室内のガラスケース越しでした見られない茶碗を実際に使えるもので、多くの方が楽しみにしていました。実際に来館者よりお茶会を希望する声も多数あり、開催できないことを心から悔やむ一年です。そこで一年の締めくくり師走に合わせ、今年開催できなかった茶会で使用する予定であった茶碗を一堂に展示し、その魅力を紹介する展示を行います。茶碗で春夏秋冬それぞれの季節を廻り、一年を締めくくると共に来年は無事に開催できることを願い、茶碗で一年をめぐります。