タイトル等
ヴァチカン美術館所蔵古代ローマ彫刻展
生きた証-古代ローマ人と肖像
会場
国立西洋美術館
会期
2004-03-02~2004-05-30
休催日
月曜日休館 (ただし、ゴールデンウィーク中(5/3)は開館)
開催時間
9:30~17:00、金曜日~20:00(入館は閉館の30分前まで)
観覧料
一 般 1300(950) <1100>
大学生 900(510) <800>
高校生 800(450) <700>
小・中学生 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※< >内は前売(~3/1まで)料金
主催者
国立西洋美術館/ヴァチカン美術館/NHK/NHKプロモーション
概要
第1章「肖像の誕生」では、ヘレニズム彫刻の伝統と、イタリア半島のエトルリア文化の伝統を比較し、共和政ローマ時代の写実的肖像彫刻のルーツとその変遷を見ます。第2章「肖像とアイデンティティ」では、単に人物の容貌を示すだけではなく、生前の職業や業績を同時に表した作品を見てゆきます。生きているときに何をなしたか、という点に大いにこだわりをもつローマ人らしく、素朴な表現の中にも、人物の誇りが垣間見えてきます。第3章「特徴的髪型をした女性の肖像:古代の装い」では、帝政ローマの皇族や貴婦人たちの手の込んだ髪型を見ることができます。また香料を入れるためのガラス容器や鏡、そして美容に気を使う婦人たちの道具類なども展示します。第4章「肖像と永遠」では、人間と神々を対比させようとした作品を見ることができます。神々の永遠性により近づけた、理想化された肖像を見ることができます。第5章「帝国の象徴」では、カエサルに始まり、アウグストゥス、トラヤヌス、カラカラなど、ローマ帝国の頂点に立つ人物たちの姿を概観します。第6章「古代肖像の終焉」では、紀元前3世紀以来脈々と展開してきた古代ローマ肖像の最後の様相を見ます。それらはローマ的現世へのこだわりからキリスト教的来世への希望へと価値観が大きく変わったことを暗示しています。古代宗教における人間の神格化という概念が完全に払拭され、素朴な心の姿がそのまま表されています。まさに伝統的ローマ世界を支えた肖像の歴史も終わりを迎えることになるのです。
こうして様々な人の姿を見てくると、最後に見えてくるのは、肖像に表された人物の他に、その肖像を作らせた人の思いです。妻に対する夫の思い、子に対する親の心、長年野営を共にした戦友の想い出、優れた人物への敬意、職人の誇り、友情。人を愛する気持ちは昔も今も同じです。石から伝わる人の温もりを感じていただけたら幸いです。
ホームページ
http://www.nmwa.go.jp/
展覧会問合せ先
ハローダイヤル (03)5777-8600
会場住所
〒110-0007
東京都台東区上野公園7-7
交通案内
JR上野駅下車(公園口) 徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅下車 徒歩8分
*駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
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https://www.nmwa.go.jp/
東京都台東区上野公園7-7
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