千葉市の美術品の収集方針の3分野「1.房総ゆかりの作家・作品」「2.日本近世・近代の絵画と版画」「3.現代美術」に沿って、コレクションを補完する意味合いの強い、稀少性の高い作品が収集され、平成14年度には、購入32件、寄贈13件の計45件の作品が新たに千葉市美術館の所蔵品となりました。7階展示室では、これらのニューコレクションを一挙公開する展覧会を開催します。
房総ゆかりの作品では、先の所蔵作品展「夢二・深水と大正の女たち」で一足先に公開し人気のあった横尾芳月の大正時代の対策《線香花火》が注目されるでしょう。
近世絵画の新収蔵品は、いずれもごく最近新発見されたものばかりです。西川祐信《四季風俗図鑑》など、色鮮やかで細部まで描き込まれて見飽きない風俗描写は必見です。
近代版画では、棟方志功の原点というべき『星座の花嫁』や、畦地梅太郎『満州』など、なじみ深い版画家の木版画集などが並びます。
現代美術の分野では、フランスを代表するコンセプチュアル・フォトの作家、ジャン-マルク・ビュスタモントの「糸杉シリーズ」の稀少なセット作品《無題 1993》などにもご注目下さい。