小塚コレクションは明治中期頃から昭和前期の多様な着物で構成されています。この時代は、自由な芸術表現、市民文化の成熟を背景に、着物の世界も華やかで多彩な表現が試みられました。こうした時代の影響もあってか、このコレクションの一点一点も色、デザイン、技法、仕掛けなど、どこかに必ず“見所”を持っています。
今回の展示は、現在の私たちにも日常的な感覚で着物の魅力や伝統的な技のすばらしさを充分に楽しんでいただける内容となっています。着物を作り伝えてきた人々の思いやこだわりも同時に感じていただけるものと思います