タイトル等
G3-Vol.138
豊田有希写真展 あめつちのことづて/令和2年7月豪雨REBORNプロジェクト
会場
熊本市現代美術館
ギャラリーⅢ
会期
2021-01-20~2021-04-04
*展覧会及び関連イベントは新型コロナウイルス感染拡大の状況により中止・延期する場合があります。
観覧料
入場無料
主催者
熊本市現代美術館(熊本市・公益財団法人 熊本市美術文化振興財団)
協賛・協力等
助成 公益財団法人 野村財団
概要
熊本市に生まれ、独学で写真を始めた豊田有希は、フィルムでの撮影、手焼きのプリントによる表現を続けてきましたが、「山間地、半数に水俣病」という1枚の新記事をきっかけに、芦北町黒岩地区に通い始めます。
その後、水俣市に移住し、2016年から農作業の手伝いなどをしながら撮り続けた、畑仕事や祭り、食卓、そこに住む人々のポートレートをまとめたシリーズが、「あめつちのことづて」です。
かつて、海で獲れた魚は山へ、山で採れた作物は海へ、互いに結う暮らしがありました。しかし、その循環の中に水俣病は静かに身を潜めていたのです。その被害が明らかになったのは、公式確認から半世紀以上が経った2010年代のことでした。時代の波に翻弄されながらも、集落では昔ながらの暮らしが今も変わりなく淡々と続けられています。本展では、未発表作品を含む形で同シリーズを再構成し、紹介します。

令和2年7月豪雨 REBORNプロジェクト
助成:一般財団法人 熊本放送文化振興財団 日本財団
本プロジェクトは、写真家・豊田有希が中心となり、令和2年7月豪雨で水損した八代市坂本町に残るネガフィルムを、クリーニングしてデジタル化し保存、再プリントするものです。これらは、地元のアマチュア・カメラマン、故・東儀一郎氏、本村孝夫氏らが撮影したもので、昭和30年頃の旧・坂本村の暮らしの様子が写し出されています。同町でラフティング会社「Reborn」を営むリバーガイド・溝口隼平氏が、資料として譲り受け、整理・保管してきました。
しかし、今回の水害でその多くが水没することとなりました。
この「REBORNプロジェクト」は、残ったネガフィルムを保存し公開することで、町の方々を始め多くの方と、坂本という土地の記憶を共有し、その再生(REBORN) を目指すものです。今回は、プリント展示のほかに、復活した水損写真やネガをまとめた記録写真集を会期中に発行します。
イベント情報
アーティスト・トーク
作家本人が 作品を通して、水俣や黒岩地区の暮らしについて語ります。
日時:2021年1月23日(土)14時-15時
場所:熊本市現代美術館アートロフト
定員:先着50名 参加無料 [要予約]

水俣まち歩き
水俣と水俣病の “ いま ” と向き合い伝える活動を続けている水俣病センター相思社(www.soshisha.org)スタッフの案内で水俣のまちを巡ります。
日時:2021年3月14日(日)13時-17時
※現地集合・解散
集合場所:水俣駅前(肥薩おれんじ鉄道)
定員:先着10名 参加費:3000円 [要予約]

ドネーションブック「REBORN」発行記念トーク
球磨地域での被災・復興の状況や、川やダムをめぐる歴史や現在について語ります。
日時:2021年2月14 日(日)14時-15時 場所:熊本市現代美術館アートロフト
出演:溝口隼平(リバーガイド「Reborn」主宰)、 坂本桃子(坂本出身 / フリーライター)、 豊田有希(写真家)
定員:先着50名 参加無料 [要予約]

関連事業
「あめつちのことづて~山を歩いて考える~」
2021年 3月9日(火)-3月31日(水)
長崎書店ギャラリーにて開催

イベントへのお申し込み、お問い合わせは
熊本市現代美術館 096-278-7500 まで
会場住所
〒860-0845
熊本県熊本市中央区上通町2-3
交通案内
・美術館入口(びぷれす熊日会館3階)までは、通町筋電停又はバス停から徒歩1分です。電車通り側歩道から、エスカレーター又はエレベーターをご利用ください。
・「びぷれす熊日会館」の駐車場(有料)は、数に限りがあります。できるだけ公共交通機関をご利用ください。

JR九州をご利用の場合
・熊本駅から 市電またはバスで15分、通町筋下車
・新水前寺駅から 市電またはバスで10分、通町筋下車

航空機をご利用の場合
・阿蘇くまもと空港から 空港バスで40分、通町筋下車

高速バスをご利用の場合
・高速自動車道熊本インターから 車又は高速バスで30分、通町筋下車
ホームページ
https://www.camk.jp/
熊本県熊本市中央区上通町2-3
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