財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構がアイヌ文化の普及を目的に、毎年開催している工芸品展を国立民族学博物館(大阪)で開催します。
これまで、博物館や美術館などを会場に、アイヌ文化の展示会は多数行なわれてきましたが、大部分はアイヌ文化研究者や博物館・美術館の学芸員により企画・構成され、アイヌの人たち自身の参画はほとんどありませんでした。
近年の世界の民族文化の展示では、民族をどう紹介するかを民族自らが決定するという方法が採用されはじめています。
本展では、こうした点を踏まえて、「アイヌ自らが現代のアイヌ及び文化を語る」ことをテーマに構成された展覧会です。
現代アイヌ工芸作家の活動の状況やその背景、アイヌの人たちが推薦した工芸品、アイヌ文化継承の現在とこれからの展望などを資料とメッセージによって紹介します。
なお、本展は「人権教育のための国連10年」に協賛するものです。