日本では古くからモノを贈る際に、贈るモノだけでなく包む素材や形式にもこだわってきました。現在でもさまざまな場面で贈り物をするときに多くの人が包装にも、とても気を配っています。そして贈り物をもらったときには包装紙を破らないよう、きれいに開けて丁寧に折りたたみ、何かのときに再利用することもあります。このように、日本人は「包む」という行為だけではなく「包み」そのものも大切にしているのです。
今回の展示では、当館収蔵資料の中からこだわって作られたモノを包むさまざまな紙、熨斗包(のしつつみ)、たとうなど昔から使われてきたものから、現代のラッピングペーパーや紙袋までを展示します。