国内外で活躍するアーティストを招いて、自作についての講演を行う「アーティスト・トーク」。今回招いた3人のアーティストに共通するテーマとして、美術館やギャラリーといった美術の専門空間ではない場における、サイト・スペシフィックな(その場と緊密に結びついた)作品制作を挙げています。
柳幸典氏(1959年生まれ)は、国旗や貨幣といった社会的なシンボルを脱構築させた作品で高い評価を受けています。2000-01年には当館で個展を開催しました。また、1996年には米国の元連邦刑務所、アルカトラズでフィールド・ワークを行っています。現在は、長年温めてきた、岡山市犬島にある銅精錬所跡地での<犬島プロジェクト>を具体化させるべく、岡山市内に実行委員会事務所を設立するなどの活動を行っているところです。