本展では、当館所蔵の懐石の器から、向付・鉢を中心に展示いたします。
茶の湯の懐石においては、料理の味わいとともに、料理に映された四季の移ろいや、料理と器との調和などが楽しまれ、主客の交わりが生まれます。懐石道具には、膳椀、向付、酒器、鉢などがありますが、特に、向付や鉢はその形、彩りも変化に富み、料理を様々に演出します。本展では、そうした器の数々をご紹介し、その魅力をご覧いただきます。
また、懐石の器に加えて、茶入・茶碗・水指などを館蔵茶道具から名品を選んで出品し、様々な茶道具を鑑賞できる展覧会としてもお楽しみいただきます。