当館の収蔵品は、生活文化資料と考古美術資料からなり、1階から3階までの常設展示室と、3階にある企画展示室で一般に公開されています。これまで多くの方々のご協力によるご寄贈、あるいは購入などの方法で世界各地からさまざまな資料が寄せられ、少しずつではありますが、充実した内容となってきています。
しかし、これまでは新しく入ったそれらの収蔵品を広く紹介する機会が少ないのが現状でした。そこで、恒常的な常設展示やある特定のテーマに即した企画を立案して催す企画展や特別展示とは別に、新しい試みとして、これら未公開資料をまとめて速報的に展覧する「新収蔵品展」を開催することといたしました。
出品資料は考古美術部門では、新石器時代から唐代にいたる中国考古美術の優品24点と生活文化部門からインドの楽器と仮面23点の他に、国内資料9点の計56点です。平成13から15年にかけて収集した資料の中から選りすぐりの品をご紹介いたします。
本展開催を機に、当館が行っております収集活動の一端をご理解願えれば幸いに存じます。