タイトル等
第3期コレクション展
会場
宮崎県立美術館
会期
2020-10-03~2020-12-24
観覧料
観覧無料
概要
名品セレクション+新収蔵作品エルンスト
宮崎県立美術館は、現在約4,200点の作品を収蔵しています。それらの作品は、以下の3つの収集方針に基づいて収集されています。
1.郷土出身の作家及び本県にゆかりのある作品
2.わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作家の作品
3.海外のすぐれた作品
ここでは、「名品セレクション+新収蔵作品エルンスト」と題して、当館のコレクションを代表する作品と昨年度新収蔵となったマックス・エルンストの作品を初公開します。
名品セレクションでは、色彩と形態の表現手法に焦点を当てて紹介します。明るい自然の光を表現するために、色を混ぜずに筆触分割(画面に異なる色を小さな点で併置する手法)を用いた児島虎次郎、黒い輪郭線と絵具を塗り重ねた鮮やかな色彩を特徴としたジョルジュ・ルオー、幾何学的な形を用いながら、自由で楽しげな線でユーモラスに人物を描いたパウル・クレーなど、画家たちの表現をご覧ください。

宮崎の美術-ふるさと再発見
明治時代、日本の絵画は急激な社会の変化の中で転換期をむかえます。西洋の表現も取り入れられ、新しい「日本画」を求めた模索が始まりました。この時代に活躍した本県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門がまず挙げられます。また、同時代に秀麗な美人画で認められていたのが益田玉城です。
一方、本県出身の洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追求した塩月桃甫が、大正5年に文展(文部省美術展覧会)に入選しています。また、力強い筆遣いで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが中央画壇で活躍しました。
今回は、宮崎県を代表するこれらの作家の作品を紹介するとともに、宮崎の風景や伝統をテーマとした山元春挙や須田国太郎などの作品を特集展示します。
本県出身の作家やゆかりの作家による作品の魅力をお楽しみください。

瑛九-多彩な仕事
宮崎県出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。また、その作風も、印象派やシュルレアリスム風、抽象的な作品など、多彩に変化しています。
さらに瑛九は、画業以外にも美術評論やエッセイなどの文筆活動、エスペラントの普及、美術団体の結成など、多種多様なことに挑戦してきました。また、新聞の連載小説に挿絵を描いたり、図書館のポスターをデザインしたりと多分野において様々な才能を見せています。
ここでは、瑛九の画家としての仕事に加え、啓発家や文筆家としての側面を、作品や、文章が掲載された書籍など当時の資料、エピソードとともに紹介します。

ジャーコモ・マンズーの世界
当館では、古代より脈々と続く伝統を持ち、数多くの偉大な彫刻家を輩出してきたイタリアに焦点を当て、彫刻の収集を進めてきました。その中から、戦後のイタリア具象彫刻を主導したジャーコモ・マンズーを紹介します。
イタリアのベルガモに生まれたマンズーは、木彫やメッキ、左官職人として働き、手仕事の技術を培いました。教会のロマネスク期の青銅扉に深い感銘を受け、古典彫刻に影響を受けた素朴な作品をつくりはじめます。1933年頃から、愛情に満ちた人間味豊かな表現で、身近な女性の姿を彫刻などに表しました。妻インゲをモデルにした「インゲの胸像」のシリーズは、様々に髪型や服、ポーズなどを変え、作り続けたものです。その一つである当館作品は豊かにふくらむ衣服の動きが、大胆で力強く表現されています。
マンズーの代表的なシリーズである「枢機卿」は、長いガウンをはおり、司教帽をかぶった静かで威厳ある姿を、三角錐のようなシンプルな形で表しています。1936年から晩年に至るまで、様々な素材で作り続けました。中でも黒檀材で作られた当館作品は貴重なものです。
マンズーの造形世界を、彫刻と素描でお楽しみください。
イベント情報
学芸員によるギャラリートーク(参加無料)
展示の見所や作品について、分かりやすくお話しします。
どうぞお気軽にご参加ください。

日時 10月4日(日) 14:00~ 30分程度
内容 第3期コレクション展の見所
場所 コレクション展 全室

日時 10月25日(日) 14:00~ 30分程度
内容 名品の魅力-エルンストの版画を中心に
場所 展示室1

日時 11月29日(日) 14:00~ 30分程度
内容 ふるさと再発見-宮崎の美術より
場所 展示室2
ホームページ
http://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/box/collection.html
会場住所
〒880-0031
宮崎県宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内)
交通案内
●JR 宮崎駅から
・「西1番のりば」発の宮崎交通バス4分、「山形屋前」で下車し、「宮交橘通支店前」(交番近く)で「文化公園」「古賀総合病院」、国富・綾方面行等に乗換え9分、「文化公園」または「文化公園前」下車すぐ
・「西2番のりば」発の宮崎交通バス(「古賀総合病院」「綾」「酒泉の杜」行) 14分、「文化公園前」下車すぐ
・タクシーで約15分

●JR 宮崎神宮駅から
・タクシーで約5分、徒歩で約20分

●宮崎空港から
・「1番のりば」発の宮崎交通バス12分、「宮交シティ」で下車し、「3番のりば」で「古賀総合病院」、国富・綾方面行等に乗換え20分、「文化公園前」下車すぐ
・「JR宮崎空港駅」発の列車10分程度、「宮崎」で下車JR宮崎駅からの案内と同様
・タクシーで約30分

●高速道路から
・宮崎西ICから 車で約15分、宮崎ICから 約20分
ホームページ
https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
宮崎県宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内)
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