タイトル等
<企画展>
ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ
会場
安曇野ちひろ美術館
展示室4
会期
2020-06-27~2020-08-30
会期変更
主催者
ちひろ美術館、信濃毎日新聞社
協賛・協力等
監修:ショーン・タン、ちひろ美術館
後援:オーストラリア大使館、絵本学会
協力:株式会社河出書房新社、カンタス航空、ジョン・ハディ、ソフィ・バーン、アシェット・オーストラリア、アレン・アンド・アンウィン
企画制作:株式会社求龍堂、株式会社廣済堂
協賛:株式会社ジャクエツ
概要
本展は、昨年、ちひろ美術館 ・東京で開幕し、大きな反響を呼びました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開始が遅れましたが、安曇野での展覧会に寄せて、タン本人からイラストレーションとともにメッセージが届きました。

この重大局面のさなかに、私の展覧会に足を運んでくださり、心から感謝申し上げます。世界中が難しい問題を共有している今、芸術や大切な物語への愛も、もしかするとこれまでよりもっと、みんなで共有していることに改めて気づかされ、心が温まりました。安曇野ちひろ美術館で私の作品を展示し、少しヘンテコな夢をご提供できることを、とても名誉に思います。その夢のなかに、思いがけずおなじみの何かを感じていただけると嬉しいです。そして、どこへ行くにもスケッチブック片手の芸術家仲間たち、ようこそお越しくださいました。あなたの小さな落がきから、大きなアイディアが育っていきますように。ショーン・タン 2020年5月29日

今回の展覧会で初公開されたもののひ とつが、アイデアスケッチを描き留めた 手帳です。この手帳には、数年前に発表された絵本に登場する不思議な 生き物が息づいていたり、数年後にひとつの物語に展開するイメージがページの 片隅に描かれています。「僕には“半分までできているけれどまだ新しいアイデ ィアが加わることを必要としているアイ ディア”がたくさんあります。」とタン は語っています※。彼が描くそれぞれの 物語は、どこかでつながっているようです。

『遠い町から来た話』には、15編の奇想天外な物語が収められています。物語ごとに異なるタッチで描かれた絵から、 多面体のように不思議な世界が現れます。物語の舞台には、タンが育った西オーストラリア、パース北部の開発中の町の情景が反映されています。「壊れたおもちゃ」は、ふたりの兄弟 が、郊外の住宅地に突然現れた潜水夫の後を追い、風変わりな老婆ミセスカタヤマとの接点を見出す物語です。日本人が出てくるこの物語のイラストレーションは浮世絵風に描かれています。

この作品と並行してタンが構想していたのが絵本『夏のルール』です。この絵本にもふたりの兄弟が登場し、彼らが過ごした夏の経験と、そこで習得した教訓が描かれています。舞台は郊外の住宅地ですが、ロボットやモンスター、不思議な色の空、おかしな形の影、真冬の光景、そして各場面に偏在するカラスなど 不思議なもので満ちています。奇妙な光景は、ルールになぞらえた一行の文章が組み合わされることで、兄弟の関係性や心の内を物語るリアルな絵に見えてきます。例えば、「せっかくの計画を台なしにしないこと。」という文と組み合わされた場面では、敵の根城に忍び込み宝を盗み出すおとぎ話になぞらえ、大人に内緒でいたずらをして失敗をしたときの子どもの行動と心理が見事に描かれています。油彩による陰鬱な色彩と重厚な筆致がさらにおかしさを誘います。

タンが描く世界は、どこかで通底しているようですが、その表現方法は多彩です。彼の名を世界中に知らしめた長編絵本『アライバル』は、全128頁にわたり言語を使わず、漫画や映画の文法を取り入れて、モノクロームの絵だけで物語を表現しています。挿し絵入りの短編集、絵本、文字のない長編絵本など表現形式を変え、漫画風にデフォルメした線、歴史画のようなドラマチックな油彩、写実的な描写など、いくつものスタイルで融通無碍に描かれています。そして、作品ごとに絵と文のバランスが吟味され、ことばが語らない部分を絵に語らせ、絵とことばのつなぎ目に私たちを誘います。文を読み、絵を見返すたびに隠れていた物語を発見できることでしょう。

※ショーン・タン インタビュー『ショ ーン・タンの世界 どこでもないどこか へ』(求龍堂)より 2019年
イベント情報
会期中のイベントはすべて中止
ホームページ
https://chihiro.jp/azumino/exhibitions/51977/
会場住所
〒399-8501
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
交通案内
[電車によるアクセス]

■安曇野ちひろ美術館の最寄り駅
●JR大糸線 信濃松川駅
信濃松川駅から 安曇野ちひろ美術館まで 約2.5km
・タクシー 約5分
・レンタサイクル 約15分
・徒歩 約30分
※ レンタサイクルは、信濃松川駅前で借りることができます。お問い合わせ先:セピア安曇野・松川村観光協会 TEL. 0261-62-6930

●JR大糸線 穂高駅
穂高駅より あづみ野周遊バス利用 約20分
※ あづみ野周遊バス
穂高駅を中心とした安曇野の観光地を巡る周遊バスです (運行区間内は乗り降り自由)。
4月下旬から11月上旬まで土日祝のみ運行。 (ただし、GW・7月下旬~9月上旬は平日も運行)

●JR大糸線 信濃大町駅
信濃大町駅より 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」利用 約35分
※ 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」
7月上旬から11月上旬までの土日祝のみ運行。 (ただし、7月下旬~9月上旬は平日も運行)

■長野市からのアクセス
長野駅から JR篠ノ井線にて 松本駅 へ
松本駅で JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

長野駅から 松本駅を経由し、南小谷駅へ行くリゾート列車も利用できます。(1日1往復)

<補足>
長野市からは大町への高速バスもございます。
※ このバスをご利用の場合は、信濃大町駅バス停にて下車、JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 まで電車をご利用ください。
また、7月上旬から11月上旬まで 大町周遊バス「ぐるりん号」が運行しております。安曇野ちひろ美術館を通るコースもございますので、ご利用ください。

■松本市からのアクセス
JR大糸線にて 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

[飛行機(信州まつもと空港)からのアクセス]
信州まつもと空港から、安曇野市(穂高駅前)・池田町(道の駅池田)・松川村(すずむし荘)・大町市(大町温泉郷)・白馬村(神城駅、白馬八方バスターミナル)・小谷村(栂池高原)を往復するシャトルバスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 松川村(すずむし荘) 下車 徒歩 5分程度

[都心から高速バスによるアクセス]
東京 新宿駅西口バスターミナル から白馬方面へ高速バスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 安曇野松川 下車 タクシー 約8分

[車によるアクセス]

長野自動車道「安曇野」I.C.より 大町・白馬方面へ 約30分
※駐車台数 200台(第1・2駐車場合計) 大型バス 8台(第1駐車場)
※第1駐車場から美術館までは約徒歩2分です(一部段差あり)。 お体の不自由な方は、身障者用駐車場もございますので、事前にご連絡ください。(TEL:0261-62-0772)

※2012年10月7日より 豊科ICは 安曇野ICへ名称変更いたしました
ホームページ
http://www.chihiro.jp/
会場問合せ先
テレフォンガイド:0261-62-0777
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
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