タイトル等
横浜美術館コレクション展
横浜美術館の西洋美術 木版挿絵からボルタンスキーまで―絵画・版画・写真・彫刻
会場
横浜美術館
会期
2020-02-15~2020-05-24
全館臨時休館
休催日
木曜日
開催時間
10時~18時
*5月の金曜・土曜は20時まで
*入館は閉館の30分前まで
観覧料
一般 500(400)円
大学・高校生 300(240)円
中学生 100(80)円
小学生以下 無料
*( )内は有料20名以上の団体料金(要事前予約)
*毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
*2020年3月28日(土)は観覧無料 中止
*障がい者手帳をお持ちの方と介護の方1名は無料
*毎月第3月曜日は横浜市在住の65歳以上の方無料(要「濱ともカード」提示)
*企画展ご観覧当日に限り、企画展の観覧券でコレクション展もご覧いただけます。
主催者
横浜美術館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
概要
この展覧会は、横浜美術館コレクションの西洋美術に焦点を当て、絵画、版画、写真、彫刻を美術史の流れに沿って構成します。西洋美術だけのコレクション展は当館で初めての企画です。

横浜美術館は西洋作家による油彩画、水彩素描、版画、彫刻を合わせて約1,000点所蔵しています。なかでもダリの《ガラの測地学的肖像》やマグリットの《王様の美術館》をはじめとするシュルレアリスムの作品群と、シュヴィッタースやタトリンなど、20世紀前半にそれまでの美術の概念を覆したダダや構成主義の作品、そしてセザンヌの《ガルダンヌから見たサント=ヴィクトワール山》やピカソの《肘掛け椅子で眠る女》、ブランクーシの《空間の鳥》などのフランス近代美術は当館コレクションを特徴づけるものとなっています。

今回はそれらに加え、これまで展示される機会の少なかった作品を数多くとり上げます。横浜に暮らした登山家・随筆家で版画コレクターでもあった小島烏水(こじま・うすい)旧蔵の16世紀から19世紀にかけての西洋版画は見どころのひとつです。ウルス・グラーフの木版画《百卒長のいるキリスト磔刑》は、1470年頃より盛んになった木版画と活版印刷のテキストを組み合わせた初期挿絵本のひとつ、『リンクマンの受難伝』(1506年シュトラスブルク初刊)の中の一葉です。また、17世紀のヨーロッパを代表する風景画家クロード・ロランによる数々のスケッチを、精緻な観察と高度な技術によって版画化したアルバム『ミュージアム・クロード』(1840年頃刊)は、写真発明以前の手仕事による複製芸術の重要な作例です。小島烏水旧蔵版画コレクションにはさらに、バルビゾン派のコローやドービニー、印象派のマネ、ドガ、ルノワール、キュビスムやフォーヴィスムなど20世紀の新たな表現を開拓したピカソやマティスの版画作品が含まれています。

19世紀半ばの写真の発明以降、美術と写真は様々な形で深く関わりあってきました。ダゲールと並ぶ写真の発明者のひとりタルボットは、風景画制作の補助として写真技術に取り組みました。それまで手仕事であった複製版画に写真技術が応用され、19世紀末から20世紀初頭にかけて名作の印刷図版が大量に出回るようになると、美術鑑賞のありかたが大きく変化します。他方、写真の普及は美術家たちに複数のオリジナルが制作できる銅版画や木版画への関心を呼び起こしました。20世紀に入ると、写真は美術の表現自体に大きな影響を与えるようになります。ダダや構成主義、シュルレアリスムの美術家たちは写真を絵画の中に取り入れたり、自ら写真作品を手掛けたりするようになります。写真や複製技術を戦略的に応用したポップアートは、今日ますます高度化する複製技術の時代を象徴するアートといえるでしょう。現代の美術家ボルタンスキーは、ホロコーストの犠牲になったかもしれないウィーンのユダヤ人学校生徒の卒業アルバムを複写して作品中に用い、観る者が生と死を再考するための重要な要素としています。

本展は、1982年以来三十余年にわたる横浜美術館の西洋美術収集の成果を幅広くご覧いただくとともに、木版挿絵からボルタンスキーに至る西洋美術500年の歴史をたどりながら、絵画、版画、写真、彫刻を通して美術における手仕事と写真の豊かな関係に思いを馳せていただく展示を目指します。
イベント情報
担当学芸員によるギャラリートーク(コレクション展「横浜美術館の西洋美術」)
展覧会担当学芸員が、本展のテーマや作品についてお話しします。
日程 2020年2月28日(金)中止、3月21日(土)中止、4月18日(土)中止、5月3日(日・祝)中止
時間 いずれも14時~14時30分
会場 コレクション展展示室
参加費 無料(事前申込不要、当日有効の観覧券が必要)

エデュケーターによるギャラリートーク(コレクション展「横浜美術館の西洋美術」)
当館エデュケーターが、専門性を活かして様々な視点からトークを行います。
日程 ①2020年3月13日(金)中止、3月27日(金)中止、4月10日(金)中止、4月24日(金)中止
②2020年5月8日(金)中止、5月22日(金)中止
時間 ①14時~14時30分
②18時~18時30分
会場 コレクション展展示室
参加費 無料(事前申込不要、当日有効の観覧券が必要)
ホームページ
https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20200215-558.html
会場住所
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
交通案内
1. 電車
みなとみらい線 (東急東横線直通) 「みなとみらい」駅 <3番出口>から、マークイズみなとみらい<グランドガレリア>経由 徒歩3分、または<マークイズ連絡口>(10時~)から徒歩5分。
JR (京浜東北・根岸線)・横浜市営地下鉄「桜木町」駅から<動く歩道>を利用、徒歩10分。

2. バス
桜木町駅から、市営バス156・292系統で「横浜美術館」下車。

3. 車
桜木町駅前から日本丸方面へ入る。または桜木町駅前から紅葉坂交差点を右折してMM21地区へ入り、美術館へ。
横浜駅からは高島町MM21地区入口を通って美術館へ。
いずれも3~5分 (首都高「みなとみらい出入口」も利用できます)。

4. 自転車・自動二輪車
横浜美術館には自転車・バイクの駐輪場がございません。周辺の有料駐輪場をご利用ください。
ホームページ
https://www.yaf.or.jp/yma/
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
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