宮殿に古城、塔に橋 ― 世界的に名高い建造物の夜景を撮りつづけて、三島叡(みしま・さとる)は14年間で46カ国160都市をめぐり、旅は現在も続いています。松下電工では、その作品を大型カレンダー(タテ75cm、ヨコ83cm)として毎年発行して参りました。この度、汐留の東京本社ビルにミュージアムがオープンしたのを機に、未発表および最新の作品を加えて写真展を開催いたします。世界各地に存在する名建築。三島は世界中を旅し、闇に浮かぶその姿を撮影し続けました。華麗にライトアップされた建築物は、昼の姿とは全く異なる威容を示しています。地上に降り立つ巨大な獣の脚のようなパリのエッフェル塔、8世紀の建造から時を越えて現在に息づくモン・サン・ミッシェル修道院の崇高なシルエットとそれを包み込む闇の深いブルー …息をのむほどに美しい色を持つ闇の中に、圧倒的な存在感をみせて浮かび上がる建築たち。写真家がとらえた、都市の宝石のような一瞬を迫力の大画面で展示いたします。 同時開催「ルオー名品展」概要:強烈な色彩のコントラストに人間の不条理を表現した《法廷》のほか、ルオーが生涯追求しつづけたサーカスの中の《道化師》や、深い宗教性を感じさせる《キリストと漁夫》など、当館所蔵のジョルジュ・ルオーの代表作を一堂に展示いたします。おもな出品作品:キリストと漁夫(油彩・1947年頃)ミセレ-レ56(版画・1927年)