明治時代を代表する作家であり、2004年度発行予定の新5,000円札の肖像に決定した樋口一葉は、24年の短い生涯のうち約10年間を文京の地で暮らし、「たけくらべ」「にごりえ」「大つごもり」など後に代表作となる作品を次々と発表しました。一葉の作品は現在でも多くの人に読み継がれ、命日の11月23日には一葉をしのぶ人たちがゆかりの場所に集います。
この特別展では、一葉の生涯、作品、交友関係の紹介はもとより、一葉が暮らしたまち、歩いた道、訪ねた場所、当時の社会状況などをクローズアップし、文京とのゆかり、つながりに焦点を合わせることにより、新たな視点での一葉像に多角的に迫っていきます。