日本の歴史を紐解いたときに、戦後の昭和ほど一般大衆の暮らしが急激に発展した時はないでしょう。-電気次飯器などの家電の普及により主婦の家事労働の負担が減り、ダイニングキッチンがある公団住宅に住み、1964年に開催された東京オリンピックはお茶の間のテレビで応援し、休日には自家用車に乗り家族でドライプに出かける-そんな生活に憧れを持ちました。大人も子どもも日々の生活を謳歌し、昨日より今日、今日より明日、希望に満ちた未来を描いた時代でした。本展覧会では1960~1970年代に焦点を当て、昭和の暮らしの道具と希望あふれる未来を描いた長岡宏の絵画作品や、飛躍的に成長を遂げたデザインについて紹介します。