9年前、東日本大震災が発生しました。
地震後の火災・津波だけでなく、福島第一原子力発電所の事故へとつながり、連鎖的に大きな被害が引き起こされました。
絵本「あのひのこと」のあとがきでは『どう生きるか』を投げかけています。
『2011年3月11日は、私たちにとって、生涯忘れられない日となりました。被災地のみなさまにとっては、あらゆるものを失うという筆舌を尽くしがたい出来事だったでしょう。大地も人も動物も、そして社会も生活も、深く傷つきました。この苦しみや悲しみをいかにして乗り越え、生き続けるか。しかし、古来より、幾度となく日本列島を襲った大変動、大災害にも耐え、人びとは辛抱強く生きのび、再生してきたのです。―自然を畏れ、敬う心を忘れることなく。少年のおじいちゃんへの思い、そして共に助かった子犬の「うみ」が、みなさまにとっても希望の光となってくれれば幸いです。 葉 祥明』
9年前に起きた大震災。その場所から遠く離れて暮らしていると日常の中で被災地のことを忘れがちになります。しかし、今もなお、避難生活を余儀なくされている方々がたくさんいらっしゃいます。本作が被災地を思い出し、再び心を寄せるきっかけとなれば幸いです。
地震でお亡くなりになられた方々、被災された皆さまに、重ねて心よりお見舞い申し上げます。