タイトル等
海路をもとめて 横須賀幸男展
会場
常陽藝文センター
第1会場■芸文ギャラリー
第2会場■藝文プラザ
会期
2019-11-27~2020-01-26
第1会場■芸文ギャラリー
前期 2019年11月27日(水)~12月27日(金)
後期 2020年1月5日(日)~1月26日(日)
第2会場■藝文プラザ
2019年12月14日(土)~2020年1月26日(日)
休催日
(但し毎週月曜日、12/1(日)、12/29(日)~1/4(土)は休館)
開催時間
AM10:00~PM5:45
観覧料
入場無料
主催者
公益財団法人常陽藝文センター
協賛・協力等
beyond2020
概要
公益財団法人常陽藝文センターでは郷土作家展シリーズ第263回として、「海路をもとめて 横須賀幸男展」を開催いたします。
洋画家・横須賀幸男さんは茨城大学で油彩画を学ぶ傍ら、直接的な描画よりも版で画面を構成する版画にひかれ独学でリトグラフでの表現を模索しました。卒業後も教員をしながら東京版画研究所に通い技術を習得します。日立市への転勤で版画は中断しますが、同市在住の故・田中信太郎(1940~2019)や大学の恩師である十河雅典さん(1943~)など現代美術作家達と親交を深めたことで海外の※新表現主義などの現代美術から影響を受けるようになりました。
横須賀さんは1980年代から県内外の画廊での個展・グループ展を中心に活動しています。当時の作品は金属のフレームや流木など様々な素材で作ったいわゆる四角形ではないシェイプドキャンバスに、アクリル絵の具の短い線を重ねて画面を埋めていくように描いています。半立体的で自由な形の作品を画廊の壁面に複数配置し、個別の絵画でありながら空間全体を一つの作品としました。作品が大型化してくると使うメディウムの量が増え、画面を絵の具が流れ落ちるようになります。横須賀さんは意図しないそうした絵の具の動きも排除せず、興味深く見守り表現に取り入れていきました。
やがて「重力に引かれて落ちる滴りを平面で受け止めたらどうなるか」と考え絵筆で描くのをやめ、床に広げた矩形のキャンバスに空中から絵の具を滴らせるドリッピングで描くようになります。偶然性・即興性の効果が高い技法ですが、支持体の傾きや絵の具の配合などで画面をコントロールします。まっさらなキャンバスに最初に描く木炭の線は羅針盤のように次の作画の方向性を示し、木炭に導かれ落とされた絵の具はゆっくりと広がり数日かけて乾いて水の痕跡を留め、軽やかで幻想的な色彩のイメージを提示しています。
今展の第1会場では初期からの半立体的な作品を、後期では2011年以降のドリッピング作品を、第2会場では屏風状に自立する大作を中心に合計21点を展示いたします。
公益財団法人常陽藝文センター
※新表現主義…1980年代に欧米に登場した具象的絵画の動向。荒々しい筆致で激しい色の対比を特長とした絵画。1970年代の禁欲的観念的画風の反動とされる。
ホームページ
http://www.joyogeibun.or.jp/tenji/index.html
会場住所
〒310-0011
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
交通案内
水戸駅北口より徒歩8分
常磐自動車道水戸ICより約20分
北関東自動車道茨城町東ICより約18分
ホームページ
http://www.joyogeibun.or.jp/
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
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