ジュエリーとしてのダイヤモンドの歴史は、16世紀までさかのぼるといわれています。ダイヤモンドは、美しさや愛の象徴として、またある時には権力の象徴として、様々なデザインに表現されてきました。 本展は、カット、セッティングの技術の発達やダイヤモンドの産地の変遷といったダイヤモンドをとりまく時代背景を縦軸に、ダイヤモンドジュエリーそのもののモチーフやテーマ性を横軸におき、16世紀から20世紀後半までの約400年にわたる装飾芸術としてのダイヤモンドジュエリーの歴史を展観いたします。ベルギーで2番目に大きな都市であるアントワープは、現在でもダイヤモンドの加工、カッティングが行われるなど、ダイヤモンド産業の中心地として世界的に有名です。
この展覧会では、アントワープ州立ダイヤモンドミュージアムが所蔵する貴重なコレクションをはじめとして、ヨーロッパの主要博物館、個人コレクションなどから出品される約200件のダイヤモンドジュエリーをご紹介します。