「SUPER OPEN STUDIO」は、その名の通り、アーティストのスタジオ(制作場所)をオープン(公開)することに主軸をおいたアート・プロジェクトです。
本プロジェクトは、2013 年に相模原市が運営する〈アートラボはしもと〉の主催事業として活動を始め、それから 2 年の間に参加するスタジオやアーティスト同士の関係性が少しずつ構築されてきました。その成果のひとつとして、2015 年からはアーティストによる運営団体〈Super Open Studio NETWORK〉が主体となって活動することとなりました。2018 年はさらに一歩進み、〈Super Open Studio NETWORK〉と〈アートラボはしもと〉によって〈SUPER OPEN STUDIO 2018 実行委員会〉を組織し、これまでのアーティスト主導による運営という前提は変わらずに、さらなる運営体制の強化を行いました。本年は、〈SUPER OPEN STUDIO 2019 実行委員会〉に加え、ディレクターを例年の1人体制から6人体制へと変更して、より多角的に活動を展開しています。
「SUPER OPEN STUDIO」の舞台となる相模原市と町田市・八王子市の一部エリアには、 女子美術大学・桜美林大学・多摩美術大学・東京造形大学などの美術系大学が所在しています。それらを卒業・修了した多くのアーティストがこの地に留まり、倉庫や廃工場を改築したスタジオを構えて作品制作を続けています。その数はスタジオ数で 20 軒以上。所属アーティストの数では 100 人以上にもなります。つまり、この地域は国内最大級の「アートの生産地」 と言うことができるのです。
開催期間中、各スタジオでは作品展示や公開制作など、それぞれの特色を活かしたプログラムが実施されています。また、会場のひとつとなる〈アートラボはしもと〉では、複数名のアーティストがそれぞれ企画した展覧会を開催するほか、バスツアーやトークショー、ワークショップなども行われます。
「SUPER OPEN STUDIO」を通して、作品が生み出されていく現場の空気を体感するとともに、アーティストとの出会いや語らいなどを、どうぞお楽しみください。
SUPER OPEN STUDIO 2019 実行委員会