花鳥画、人物画、挿絵などさまざまなジャンルの作品制作を行う、小布施出身の日本画家、中島千波(1945~)。今年、画業50年を迎えました。本展では、当館のコレクションを中心に、新発見された「衆生シリーズ」の作品を含め、幅広い制作活動を振り返ります。
学生時代、主に東京藝術大学に通っていた頃の作品は、西洋画家のマグリットに影響を受けたものや、日本画という画材にとらわれず、油彩画や版画といったジャンルに挑戦したものがありました。今回は試行錯誤した時代の、貴重な作品も展示します。中島千波というと花鳥画、特に桜の絵を描く画家のイメージが強いですが、この展示を通して新たな一面を見ていただけたらと思います。どうぞゆっくりとご鑑賞ください。