タイトル等
45周年記念展 New Works
押江千衣子
小林孝亘
指田菜穂子
曽谷朝絵
舟越桂
町田久美
三沢厚彦
会場
西村画廊
会期
2019-06-25~2019-08-03
概要
西村画廊では、2019年6月25日(火)から8月3日(土)まで、開廊45周年を記念した新作グループ展“New Works”を開催します。
本展では、舟越桂、押江千衣子、小林孝亘、指田菜穂子、曽谷朝絵、町田久美、三沢厚彦ら7名の最新作を展示します。

舟越桂は、繊細な知性を感じさせる清新な眼差しと、透明な深みを湛える青い胴体が印象的な木彫《樹の水の音》(2019)を発表します。水に濡れた薄衣を纏うこの作品は、舟越にとって9年振りの着衣像となります。

押江千衣子は、花の生命の躍動と儚さを複雑な色相の内にとらえた絵画《散花》(2017)を発表します。

小林孝亘は、不可能なバランスで組まれた積木を描いた絵画《Block》(2019)を発表します。実際には起こり得ない光景が、絵画においては日常的な実感を伴って成立するという不思議を示唆するこの作品は、小林がここ数年来取り組んでいる積木のシリーズの最新作となります。

指田菜穂子は、連作「日本文学大全集」から、谷崎潤一郎の短編『小さな王国』を題材にした作品《日本文学大全集 大正七年の男 貝島》(2019)をはじめ、計4点の絵画を発表します。この連作は1901年から1925年を対象に、ある小説の登場人物を題名に用い、その小説が発表された「年」を主題とするもので、その年に生まれたあらゆるイメージを集め世相を表現することによって、書架に並んだ文学全集のように、集積された時間・時代を可視化する、という意図の下に制作されています。

曽谷朝絵は、昨年TOKASの助成によりバーゼルで滞在制作した、新しい連作《Chords》のドローイングを発表します。曽谷はこの作品について、「私のもつ「色が音を発する」という共感覚を視覚化している。個々の絵画は、時間に連れて移ろう光の投影や反射が描かれていると同時に『色の和音』を示すモジュールでもある。それらを様々な形で(例: 水平線のように横一列に、あるいは複数列に横に、あるいは縦に、等)楽譜のように組合わせて展示し、1つの曲を空間に立ち上げる。共感覚を通して人間の認識の仕組みを探っている」と述べています。

町田久美は、最低限の墨線とミニマルな着色が特徴的な従来の作風から大きく変化した、夢の中の出来事のように多義的な幅を持つ、非現実な色彩と風景が印象的な絵画を発表します。

三沢厚彦は、20年近く続けている《ANIMALS》シリーズから、ブルテリアやウサギ、さび猫などの木彫の最新作を発表します。人間がある「動物」に対して抱える概念--たとえば「クマ」なら、実在や空想上のクマが混在した概念--をそのまま抽出したかのようにシンボリックな姿形をした《ANIMALS》は、それゆえ広汎で複雑な魅力を有しています。また、直感的かつ精緻な構成力に裏打ちされた、自由で迷いのないストロークが印象的なペインティングも数点発表します。

皆様のご来廊を心よりお待ちしております。
ホームページ
http://www.nishimura-gallery.com/exhibition/2019/1906_45th_NewWorks/45th_NewWorks.html
会場住所
〒103-0027
東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル9F
交通案内
東京メトロ銀座線 日本橋駅 B1出口より徒歩2分
東京メトロ東西線 日本橋駅 C4出口より徒歩2分
都営浅草線 日本橋駅 D3出口より徒歩2分
JR東京駅 八重洲北口より徒歩8分
ホームページ
http://www.nishimura-gallery.com/
東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル9F
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