タイトル等
イメージの洞窟
意識の源を探る
北野謙
志賀理江子
フィオナ・タン
オサム・ジェームス・中川
ゲルハルト・リヒター
会場
東京都写真美術館
2階展示室
会期
2019-10-01~2019-11-24
休催日
毎週月曜日(ただし10月14日[月・祝]および11月4日[月・ 振休]は開館、10月15日[火]および11月5日[火]は休館)
開催時間
10:00~18:00
(木・金は20:00まで) *入館は閉館の30分前まで
観覧料
一般800(640)円/学生700(560)円/中高生・65歳以上600(480)円
*( )は20名以上の団体料金 *小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料 *10月1日[火・都民の日]は無料 *第3水曜日は65歳以上無料 *各種割引の併用はできません
主催者
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、東京新聞
協賛・協力等
協賛|凸版印刷株式会社、東京都写真美術館支援会員 協力|東京造形大学、有限会社フォトグラファーズ・ラボラトリー
概要
わたしたちは普段、主に視覚から情報を得ていると言われています。
その視覚情報を元に、個々人が“イメージ”を作り出し、重ねながら、ものごとを考えていきます。わたしたちの認識のベースには、複雑にからみ合い、洞窟のように入り組んだイメージが存在しています。しかしその実、同じ光景を見ても感じとることは人によって異なり、同じ写真や映像を見ても、異なる感覚をおぼえます。本展覧会は、洞窟をモチーフや暗喩にした写真や動画の作品から、イメージや認識の作られ方を再考しようとするものです。
展示作品は多岐にわたります。“photography”という言葉を考案した19世紀の化学者で写真発明者でもあるジョン・ハーシェルが、目の前の光景をそのまま写し取って伝えたいという欲望を具現化したカメラ・ルシーダ*による洞窟のドローイング。沖縄のガマ(洞窟)を現代の技術とオリジナルの手作業を融合させて視覚化し、歴史と自らのアイデンティティを重ね合わせるように制作したオサム・ジェームス・中川のインスタレーション。わたしたちの身体や存在そのものが洞窟のような存在であることを想起させる北野謙の乳児の初公開・新作フォトグラム**。志賀理江子が直接的に私は誰なのかと問いかける近作。洞窟の湾(いりえ)から始まる古いニュース動画を紡いで未来を予言するようなフィオナ・タンの映像作品。そしてわたしたちのイメージが洞窟のように複雑に構成されていることを再考させられるゲルハルト・リヒターの作品群。
「洞窟」というモチーフには私たちの意識の源を探るうえで、思いがけない射程があります。哲学者プラトンによる「洞窟」は、イメージの認識に潜む「虚像と実在」という根源的問題を示唆しています。
宗教学者ミルチャ・エリアーデは、自己を根源的に体験しなおし、外界と関わりなおす準備をするための場として、体験的洞窟があると指摘しました。
洞窟という切り口から、現実と写真、歴史・社会と身体・存在をとらえなおし、現代から未来へつなぐ「像・イメージ」をぜひご高覧ください。

*目に見える風景など三次元の世界を正確にスケッチするための光学的な器具。
** カメラを使わず、物体を印画紙に直接のせてイメージを写し取る写真の制作技法。
イベント情報
◎アーティストトーク
北野謙×オサム・ジェームス・中川
日時:2019年10月1日(火) 14:00-16:00 (13:45開場)
場所:1階スタジオ 定員:50名 先着順
*当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布します。番号順入場、自由席。

◎色彩ワークショップ
出品作品<未来の他者>を鑑賞しながら色彩について語り合い、実際にプリントで色を作るワークショップです。
ファシリテーター:杉浦幸子(武蔵野美術大学 芸術文化学科教授)/講師:北野謙 (出品作家)
日時:
ワークショップ―2019年10月5日(土) 14:00-17:30
ビューイング――2019年11月16日(土) 13:00-18:00
場所:1階スタジオ 対象:どなたでも
定員:8名 事前申込み制 応募多数の場合は抽選
参加費:3,000円
*申込方法など詳細は当館ホームページでご確認ください。

◎音と見る洞窟
出演:オサム・ジェームス・中川(出品作家)
音楽:フェデリコ・アゴスティーニ(ヴァイオリニスト)
日時:2019年10月5日 (土) 18:15-20:15
場所:2階展示室 対象:中学生以上
定員:50名 事前申込み制 応募多数の場合は抽選
参加費:3,000円 (展覧会チケットを含む)
*申込方法など詳細は当館ホームページでご確認ください。
*閉館後の特別イベントのため、本展のみの観覧となります。

◎北野謙<未来の他者>プロジェクト
暗室で柔らかい場所に敷いた印画紙の上へ赤ちゃんにのってもらい、ストロボを発光させて輪郭を写し取るフォトグラムという手法で作品を共同制作します。
講師:北野謙(出品作家)
日時:
共同制作―――2019年11月4日(月・振休) 10:30-14:30
ビューイング―2019年11月16日(土) 13:00-18:00
場所:1階スタジオ
対象:生後2~8ヶ月の乳児と保護者の2人1組
定員:10組 事前申込み制 応募多数の場合は抽選
参加費:無料
*申込方法など詳細は当館ホームページでご確認ください。

◎展覧会担当学芸員によるギャラリートーク
会期中の第2・第4金曜日、14:00より担当学芸員による展示解説を行います。
ご参加の方は、展覧会チケット(当日有効)をご持参のうえ、2階展示室入口にお集まりください。

◎手話つきギャラリートーク
下記の日程で手話通訳つきギャラリートークを行います。
日時:2019年11月22日(金) 14:00-15:00
ご参加の方は、展覧会チケット(当日有効)をご持参のうえ、2階展示室入ロにお集まりください。

※事業はやむを得ない事情で変更することがございます。あらかじめご了承ください。
ホームページ
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3441.html
会場住所
〒153-0062
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通案内
当館の最寄駅は「恵比寿」です。
JR 恵比寿駅東口より 徒歩約7分
東京メトロ 日比谷線 恵比寿駅より 徒歩約10分

当館には専用の駐車場はございません。
お車でご来場の際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
ホームページ
https://topmuseum.jp/
会場問合せ先
03-3280-0099
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
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