この度、当館では大正から昭和にかけての人々のくらしの変化について、生活道具のうつりかわりから紹介する企画展「昔のくらしと家庭の道具2019」を開催します。
今から100年前、電気やガス、水道といった、現代生活に不可欠なライフラインの多くがすでに登場していました。しかし、一方で多くの人々はまだ、くらしに必要なことを手作業で行っていました。
戦後、1955年から73年にかけて高度経済成長期を迎え、世の中が豊かになってくると、人々のくらしは大きく変わりました。各家庭にライフラインや電化製品が行きわたるようになり、家事はこれまでと比べて手間も時間もかからないものへと変わっていきます。
本展では、こうした人々のくらしと家庭の変化について、生活道具の展示、茶の間や囲炉裏の再現模型、体験コーナーなどによってご紹介します。会場の展示資料はすべて当館の所蔵品であり、その多くはかつて川崎市域で実際に使われていたものです。本展が市民の方々にとって、川崎市の歴史・文化への関心を深める機会になることを目指し、貴重な地域資料を公開します。