三溪園の創設者・原三溪は、岡倉天心の要請を受けて、日本美術院を中心とした作家たちを支援しました。新時代の日本画の表現を切り開く途上にあった彼らにとって、三溪の支援はその飛躍を後押しする重要な役割を果たしました。
本企画では、この事績にちなみ園内2会場で新旧の作家による作品を紹介します。
《会場1》 三溪記念館 7/12(金)―8/18(日)
●第1・第2展示室
原三溪が支援した作家作品約30点を紹介します。
おもな作品:横山大観「煙寺晩鐘」、荒井寛方「孔雀妙音」、安田靫彦「羽衣」、
今村紫紅「秀吉詣白旗宮図」、速水御舟「寺の径」
●第3展示室 (企画展示室)
関東大震災で消失した下村観山による松風閣障壁画「四季草花図」の復元画。
制作:横浜美術大学絵画研究室助手 越智 波留香
《会場2》 鶴翔閣 横浜市指定有形文化財 8/3(土)―8/18(日)
●現代若手作家作品の展示
現代若手日本画家グループ・景聴園の作家ならびに越智 波留香による作品
約20点を各所に展示。
出展作家:上坂秀明、合田徹郎、服部しほり、松平莉奈、三橋 卓、越智 波留香