松江市出身のマツオヒロミは、現在岡山を拠点に活躍するイラストレーターです。
大正ロマン、昭和モダンに影響をうけたレトロモダンな世界観は、同人誌などを中心に多くの支持を集めました。2016年1月に刊行された自身初となる単行本『百貨店ワルツ』は大ヒットを記録するなど、注目を集めています。
マツオは、大学卒業後、デザイナーを経て2010年よりフリーランスのイラストレーターとして活動を開始、書籍の装幀画を中心に作品を制作。着物や近代建築を好み、林静一や竹久夢二作品に影響を受け制作された女性像や装飾、クラシックなモチーフのイラストは高い人気を集めています。また、2017年には弥生美術館(東京都文京区)で、2018年には平田本陣記念館(出雲市)で展覧会が開催されるなど、今注目のイラストレーターと言えます。
岡山初開催となる本展では、引き込まれるような眼差し、繊細な筆致で丁寧に描きこまれた着物や洋服のディテール、感情の揺らぎまでも表現する巧みな人物描写を通して、魅力溢れるマツオヒロミの世界を紹介します。