平素は、姫路市立美術館の運営につきまして格別のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。姫路市立美術館ではこの度、「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」を開催いたします。スペイン、カタルーニャ自治州の州都であり、地中海に面した港湾都市であるバルセロナ。同市は古代に遡る豊かな歴史と、19世紀に産業革命を経験し、経済・文化面で飛躍を見せた先進性とをあわせ持つ世界有数の国際都市です。本展ではその魅力の源泉を探るべく、バルセロナの近代化を促進させた都市計画の誕生(1859年)からスペイン内戦(1936-39年)に至るまで、約80年間に生み出された芸術文化を辿ります。世界遺産サグラダ・ファミリアの設計者アントニ・ガウディをはじめとした偉大な建築家たちの仕事はもとより、ラモン・カザス、サンティアゴ・ルシニョル、パブロ・ピカソ、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリら、カタルーニャが育んだ巨匠たちの作品を多数展示します。絵画を中心に彫刻・家具・宝飾品・図面など多様なジャンルの作品約150点を6章に分けてご紹介する本展は、当時のカタルーニャに花咲き誇った芸術の精華をご紹介致します。綺羅星のごとく並ぶ美術界きってのスターたちの共演をお楽しみください。